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社会市民連合blog

放射能を出さないエネルギーへ NO NUKES FESTA 2009 参加報告

 脱原発とエネルギー政策の転換を要求する集会・「放射能を出さないエネルギーへ NO NUKES FESTA 2009」が10月3日、東京・明治公園で行われました。

 NO NUKES FESTA 2009公式サイト

 この集会には、全国各地から、脱原発を求める運動団体が集まりました。広島県のお隣の山口、島根、岡山からはそれぞれ、上関原発反対運動、島根原発反対運動、高レベル核廃棄物受け入れ拒否運動の皆さんが会場内でブースを出しておられました。

参考:
岡山県本部・脱原発専門委員会_高レベル放射性廃棄物問題と「脱原発運動」(自治労)
長島の自然を守る会 スナメリ通信

 青森からは六ヶ所村の再処理施設問題に取り組む皆さんも来られていました。そのほか、茨城、静岡や福井、佐賀、鹿児島など原発立地県の皆さんが多く来られていました。茨城からは10年前に起きたJCO臨界事故被害者で民事裁判の原告でもある大泉昭一さんも来られていました。

参考:
JCO不当判決!原子力行政に屈した司法を許さず控訴審を闘う
「JCO臨界事故住民健康被害訴訟」控訴審第2回口頭弁論 傍聴報告

 ちなみに、この集会で使用する電力は全てバイオマスでまかなわれています。グリーン電力制度を利用しているのです。
参考:みんなのグリーン電力 グリーン電力入門

■福島大臣 「脱原発を堅持」
国会議員では、民主党の相原久美子さん(参院議員・比例区)、社民党の福島瑞穂党首(消費者・少子化・男女共同参画担当国務大臣)、近藤正道さん(新潟選挙区)の順番に挨拶しました。

 福島大臣は、「政権に入って、社民党の原子力政策はどうなるか」という疑問を念頭に「社民党は脱原子力でがんばる」と断言し拍手を浴びました。

 そして「(社民党の主張の中には)原子力に賛成の人も反対の人も賛成できるようなことがある。今の政権の中でできることがある」と指摘。「原子力の安全性を徹底すること、自然エネルギーを推進することに異論はないと思う」と続け「原子力保安院を経済産業省から分離すべき」だと、現政権での課題を指摘しました。

 その上で、「二酸化炭素を減らすために原発を、というのは間違い。政府の中で国会でがんばる。ダムなど、大型公共事業が(前原国土交通大臣により)どんどん見直されている。原子力だって大規模公共事業だ」と指摘。

 「税金の使い道の問題でもあるし、現場の被曝労働という意味から労働問題でもある。社民党は、ステップを踏まえながら、政権の中で、国会の中で、あらゆる立場から頑張っていく」とボルテージを上げ、拍手を浴びていました。

 原発立地県の新潟ご出身の近藤正道参議院議員は「自公の政治はゼロから見直すべきだ。原子力もそのゼロから見直さないといけないもののひとつだ」と指摘。その上で「国の安全規制を見直すべきだ」「六ヶ所村ともんじゅは税金の無駄遣いだ。今、多くの公共事業を見直している」「温暖化防止基本法を制定し、その中で自然エネルギーを通じてエネルギー政策の大転換をしていこう」と呼びかけました。

 社民党は、前回政権入りした日本社会党(村山政権)時代に、脱原発の旗を降ろしたことがあります。このことで不信感を強めた支持者が、やむなく共産党(社会党ほどではないが、原発に批判的)支持や棄権に周り、社会党の衰亡を加速しました。

 「福島さんは村山さんの二の舞は絶対にしない」と、わたしはその点は確信してましたが、改めて安心しました。

福島さんの入閣ポストは「環境大臣」がオススメ 2009/09/11

 ちなみに福島さんより先に演説した民主党の相原久美子さんは「少なくとも国民の目線で、という政権ができた。エネルギー政策は、みんなで議論しリスクの少ないものに変えていかないといけない」と挨拶しました。

 ただ、司会者の方は福島さんの演説の後に「具体的で力強い言葉、ありがとうございました」とフォローしておられました。拍手や、参加者から漏れ聞こえるつぶやきも、福島さんのときのほうが評価が高かったようです。

 相原さんの演説からは、ちょっと苦悩を感じてしまいました。彼女は私自身の所属政党の議員で組合の先輩でもありますから余計いたたまれなくなりました。

 自治労時代に取り組んできた反原発運動と、民主党の原発への姿勢や同じく民主党を支持する電力労組などの関係もあって、思い切った発言がしづらかったのかなあと心中お察ししました。

■破綻する核燃料サイクル
 今回の集会でとくに実感したのは核燃料サイクルの破綻です。福井(小木曽和子さん)や青森(浅石紘爾弁護士)、佐賀(満岡聰さん)からの報告でよくわかりました。(以下、整理の都合上、各弁士の発言を実際のものと前後させ、整理・統合しています)

 原発で燃やしたウランの燃えカスからプルトニウムを取り出すのが六ヶ所村の再処理工場。そこでできたプルトニウムを、高速増殖炉で燃やす予定でした。しかし、高速増殖炉もんじゅは、1995年に火災を起こしてストップしてしまいました。40年と1兆4500億円をかけ、一時間しか発電していないのです。

 六ヶ所村の再処理工場も2200億円かけて、本格的な稼働が17回も延期されている有様です。アメリカではオバマが核燃料再処理は白紙撤回してしまいました。そして余ったプルトニウムの使い道として原発で燃やす「プルサーマル」は、五ヵ所でしかできていません。このように、すでに核燃料サイクルは破綻しています。そして、来年からは、原発の老朽化問題が噴出します。

 六ヶ所村に投入されたお金は、全部電力料金に上乗せされます。そして、プルサーマルは余ったプルトニウムを使うために行なっている本末転倒の政策です。

 この「国民負担としての六ヶ所村問題」は各弁士とも、今回強調しておられました。

 そうした中、佐賀では玄海原発でプルサーマルが予定されています。住民投票に必要な数の4倍の署名を集めています。「明るく楽しく真剣に」をモットーに運動を盛り上げているそうです。
参考:Imagine NO MOX ~NO!プルサーマル佐賀ん会公式ブログ~

 佐賀県議会では、県民投票条例を二度拒否しています。ただ、県議会中に九州電力が「フライング」をしてしまいました。自民党県議も猛反発し知事も結局、九州電力に抗議し、目下プルサーマルは止まっています。

■上関で続く24時間体制での埋め立て阻止行動
 山口県の上関原発問題では、上関原発予定地と目と鼻の先の祝島の山戸貞男さんがマイクを握りました。本当は、原発反対運動の先頭に立っている清水敏保さんがくる予定でした。

 しかし、現場で24時間体制で中国電力と対峙しているので抜けられないということです。

 1300人いた祝島の人口は500人に減りました。しかし、反対運動を島ぐるみで進めてきました。原発を作られ、海を埋め立てられたら、生活が出来なくなってしまうのです。現在、61万人の署名を集めましたが、今後は100万をめざすということです。日本で最後の新規立地とも言われるのが上関原発です。「原発はできてから自然を壊すだけでなく、計画段階から、自治体を分裂させてしまう」、と実感を込めて語りました。

 埋め立てて原子炉を作ろうとしている前代未聞な事態になっているのが上関原発です。これに対して、反対する祝島住民たちは、埋め立て阻止の行動に出ています。中電は、海にブイを投げることを「埋め立て工事着工」としたいらしいので、それを阻止している段階です「埋め立て免許が切れるまで、がんばる」と決意を込めました。

■新政権に対して不安と期待が交錯した集会
 今回は、自公政権が倒れ、民主・社民・国民新党による連立政権がスタートして初めてともいえる、環境派の本格的な集会でした。

 今回の集会の雰囲気を一言で言えば「新政権に対する不安と期待が交錯」というところでしょう。青森の浅石弁護士も「期待半分、諦め半分」と、今の心境を語ってくれていました。

 民主党は支持基盤に、経営側以上に原発推進姿勢の強い電力労組も抱えています。そして、CO2の25%カットを表明しているのはよいが、そのことの手段として原発を進めかねない、という不安があります。

 一方で期待もあります。青森の浅石弁護士は鳩山総理に対して「核廃絶をリードするという演説に大賛成だ。そうであるならば、プルトニウムを大量生産する再処理はやめるという結論になるはずだ」と注目しています。

 あるいは、前原国土交通大臣が思い切った公共事業の見直しを進めています。「コンクリートから人へ」が民主党のキャッチフレーズのひとつです。

 そうした中、「原子力だって公共事業ではないか?毎年5000億円が投入されているわけだし、高速増殖炉や再処理工場には兆単位のお金が今後も湯水のように投入されかねない。原子力も『思い切った公共事業の見直し』の対象とすべきだ」

 このような論の立て方で迫っていくことも大事です。

 そして、何より、社民党が与党に入っても「脱原発の旗は降ろさない」というのが頼もしい。さりとて、すぐ原発を止めろと言うのではなく、まず原子力推進期間の経済産業省と、規制機関の保安院は分離する、など「出来ることから着実に進める」という姿勢です。

 「粘り強く、すべきことはしていこう」そういうことが共有された集会ではなかったでしょうか?

 浅石弁護士の「この集会に青森からわざわざ来たかいがあった」という発言を紹介して結びたいと思います。

あらためて核兵器廃絶への道を考える 「原水爆禁止世界大会」広島大会参加報告

あらためて核兵器廃絶への道を考える
「原水爆禁止世界大会」広島大会参加報告
さとうしゅういち2009/08/11
http://www.news.janjan.jp/living/0908/0908098514/1.php

鳩山代表「核廃絶は日本の使命」と非核外交に意欲 (山本宏樹)
http://www.news.janjan.jp/government/0908/0908088447/1.php

田母神元航空幕僚長、広島原爆の日に講演を強行 (山本宏樹)
http://www.news.janjan.jp/area/0908/0908098504/1.php

関連記事
原爆の日 報じられなかった麻生さんの「忘れ物」 2009/08/07
http://www.news.janjan.jp/government/0908/0908068356/1.php

「女性のひろば」に参加 被爆64周年原水爆禁止世界大会広島大会

被爆64周年原水禁世界大会広島大会に参加しているわたしは、5日午後は「女性のひろば」に参加しました。

被爆64周年原水爆禁止世界大会広島大会、市内各地で分科会
http://hiroseto.exblog.jp/10782496/

池田精子さんが証言しました。池田さんは爆心地から1.5kmで学徒動員の建物疎開作業
の後片付けをしていて被爆しました。しかし、奇跡的に父に助けられたのです。

一生懸命看病してくれた両親のおかげで、回復しました。列車で通学しました。一生懸命母もお弁当を作ってくれたのです。

しかし、被爆で傷ついた自分の顔がいやになり、だんだん朝出かけても、嫌になって学校をサボりだしました。

しかし、ある日、「精子に何かあったら、精子を抱いて死のうと思っていた」という父の会話を盗み聞きして、恥ずかしくなりがんばって生きていくようになったそうです。

池田さんの50人のクラスメートのうち、10人も生き残っている人はいなかったそうです。
学徒動員された学生たちは、広島市内で9500人いましたが、うち6300人も亡くなっていたそうです。亡くなった学生たちは、物体のように、痛いが積まれていったのです。

「でも、一人一人にとっては肉親にとって大事な人だったのです」
と池田さんは力を込めました。

 原爆投下直後に広島を訪問した米軍のカメラマン・オダネルさんははんだん日本への憎しみがなくなってきました。43年後、写真を公開したらすさまじいバッシングにあったそうです。今はだいぶ変わっているそうで、みんな見に来てくれたそうです。

 オダネルさんは2007年8月9日に亡くなったそうです。

さて、池田さんは15回も手術させてくれたそうです。「それでも、あのとき、苦しんで亡くなった人に比べれば、私の苦しみは物の数ではない」とおっしゃいました。

アメリカは原爆を正当化しています。しかし、広島と長崎で違う種類の爆弾を落としています。これは実験だったのです。

20世紀の負の遺産は21世紀に生きる人が後始末しなければならない、とおっしゃいました。この後始末を間違ったら21世紀は地球最後の世紀になるかもしれない、とおっしゃいました。

続いて、緑の党国会議員(ドイツ)のシルヴィア・コッティング・ウールさんが「核のない未来を子どもたちに引き継ぐため原発反対運動から学ぶ」と題して問題提起しました。

ドイツでは、1998年以降、社会民主党と緑の党の連立政権となり、脱原発が加速しました。

2001年には、クリーンエネルギー(再生可能エネルギー)の固定価格買取制度などが導入されました。
これは、与党と、エネルギー会社なども参加して協定を結んだ結果です。

2040年には、全ての発電を再生可能エネルギーに置き換えるという野心的な目標も定めたのです。

そのおかげで、2001年に発電量の3割を占めていた原子力が2008年には23%に落ちました。その代わり、6.7%だった再生可能エネルギーが2008年には15.1%に躍進したのです。

ただ、ドイツでも、連立の構成が社民党とキリスト教民主同盟の大連立に変わってからは、抵抗勢力も復活しているそうです。

こうしたことを可能にした背景には市民による原発反対運動の強さがあったそうです。原発がいかに発電段階以外でも被曝や汚染をもたらすかなどを学ぶ活動も進めていたそうです。

「ドイツでもウラン鉱山の廃棄物処理は金がかかります。二つの鉱山では、それぞれ、2200億円、5400億円かかる。そして、原子力は制御できないと考えます。平和利用と軍事利用の区別もない。倫理的にも
許されない。」と語気を強めました。「再生可能エネルギー産業従事者は28万人で、自動車の三倍」ということで、いまや、ドイツでは、産業を引っ張っているのは再生可能エネルギーです。
(事務局長 さとう)

原水禁大会、広島市内各地で分科会(2)

ついで、アメリカ・ピースアクション代表のケビン・マーティンさんから「オバマ大統領は核軍縮に真剣か」というタイトルで講演しました。

オバマ大統領は、演説の中で、「核兵器のない世界は・・おそらく私の生きている間には
達成できないかもしれない」という不穏な言葉を残しています。

にもかかわらず、マーティンさんは「オバマ大統領は核兵器廃絶に真剣である」と信じています。「米国人が「チェンジ」を渡されるだけで待っていてはいけない
変化を引き起こす積極的な参加者である必要がある」という彼の信条の発露だ、と受け取っています。

もちろん、アメリカ国内には核関連のすさまじい既得権があり、核廃絶のビジョンは既得権により邪魔されてきました。

しかし、オバマ大統領による「核態勢見直し」が、現在進行していますが、過去は
専門家だけ参加できたのが、地域レベルの団体も参加できるようになっているそうです。

ピースアクションとしては、アメリカ政府の核廃絶への動きに協力していくということです。
国連情報局とNGOの会議では司会を務めます。
さらに、秋に開催される「国際平和ビューロー」の会議も主催するということです。

そして、2010年3月に核サミットがワシントンで開催が予定されていますが、それへ向け、国民やマスコミに注目されるよう活動していくそうです。

そして、2010年5月のNYでのNPT再検討会議へ向けてうねりを高めていく、ということです。

会場から北朝鮮について質問がありました。

梅林:西側の核兵器保有の目的は明白で、「わが国の国家安全保障にとり、不可欠である。
核兵器のみが果たせる軍事的役割がある」

中国が持つからインドが持つ、インド持つからパキスタンという構図になっています。

北朝鮮の場合はアメリカの脅威に対抗して、という言い方です。

国家安全保障のためなら何を持ってもいいのか?生物や化学を持っていけないのに
核は許されるのか?


秋葉市長が進めている2020ビジョンと「グローバルゼロ」(2030年までに4段階を踏んで核廃絶
へ向かう)とどちらが優れているか?という質問がありました。

これに対して、梅林さんは、2020ビジョンも、グローバル・ゼロも矛盾しないと思う。運動はそもそも状況に応じて
進めるものである。と、回答しました。

マーティンさんは、グローバル・ゼロの計画は「細かく決めすぎて却って非現実的ではないか」
というお話でした。

また、日本政府(官僚)はアメリカ政府に対して「多くの核兵器を削減してしまうのではないか」
「トマホークが廃棄してしまうのではないか」という懸念を表明しています。

しかし、それにより非難を受ける立場に立ってはいけない、と思う、と日本のことを心配しました。
やはり【先制不使用】を訴えていく必要があるのではないか、としました。

梅林さんからも「核の傘」に対しての代案があると強調されました。「北東アジア非核地帯条約」
をつくるという案は民主党内に支持が多くあります。その先頭が岡田幹事長です。

岡田代表、広島で核廃絶めざす国際シンポで被爆国日本の役割訴え
http://www.dpj.or.jp/news/?num=6270

今回の衆院選でも、民主党のマニフェストでも「7外交→核兵器廃絶の先頭に立ち、テロの脅威を除去する」の
中で「北東アジアの非核化をめざす」と明記されています。

http://www.dpj.or.jp/special/manifesto2009/pdf/manifesto_2009.pdf

この場合の問題は、交渉が政治主導ではなく、外務官僚・防衛官僚中心だということです。

その仕組みを変えないと、今までのように官僚が勝手に進んでしまうことになる、と官僚主導政治からの脱却を訴えました。この問題を政策で考えてほしい、とも訴えました。

また、会場からは、中国に対してアメリカがロシアに対してしているのと同じように交渉したほうが良いのではないか、という質問が出ました。

これに対して日本と南北朝鮮が非核地帯になり、米中ロが核使用や威嚇をしないというのが北東アジア非核地帯構想であるという説明がありました。また、中国も
軍縮の会議があるならテーブルに着くということは明言している、ということです。

被爆64周年原水爆禁止世界大会広島大会 市内各地で分科会(1)

被爆64周年原水爆禁止世界大会広島大会は5日、広島市内各地で分科会を開催しています。

大会チラシは以下
http://www.gensuikin.org/64/chirsh64.pdf

わたしは、平和と核軍縮1学習編 アメリカの核戦略とNPT体制に参加しています。

ピースデポ 梅林特別顧問は「アメリカの核戦略とNPT体制」と題して講演しました。

「オバマ大統領が核廃絶の先頭に立つという状況にあるが、それを現実にしようとすると
たくさんの困難がある。そういう中でわたしたちが2010年のNPT再検討会議に向けどう
すればいいのか、考えたい」と提起しました。

フーバー計画が2006年10月、スタート。レイキャビク会談(米ソ首脳会談)20周年記念シンポジウム
を開催。

さらにアナン国連事務総長(当時)が11月、「高速で航行する航空機の操縦桿を握ったまま
眠っている」と危機感を表明していました。

2007年1月、2008年1月に、アメリカの元高官が核兵器廃絶を訴える投稿を雑誌に行ないます。
4人の元高官は、「米ソ間の相互抑止は時代遅れ」となっていると指摘、核兵器について
は「核抑止」という有効性は低減しているとしています。

2008年2月には、ノルウェーが主催して、オスロ会議が開催されます。2008年10月に、ハン現事務総長が「5項目提案」を行ないました。

2009年1月、オバマ・バイデン・アジェンダが発表されました。

2009年4月 オバマ大統領がプラハ演説を行ないました。「核兵器を使用した唯一の国として合衆国には
行動する道義的責任がある」とし、全世界に勇気を与えたのです。

2009年4月、「フーバー計画」側は、イタリア外務省などが主催してローマ会議が開催しました。

そうした中で、2009年7月、米ロが核兵器削減で合意したのです。これは、STARTIにかわる
ものです。発効後7年で運搬手段を500-1100に、核弾頭を1500から1675まで
削減し、廃棄、査察、検証を含む内容です。

梅林さんは「オバマ演説」の限界も指摘しました。

「核兵器が存在する限り、わが国はいかなる敵であろうとこれを抑止し、安全かつ
効果的な兵器を維持する。」とし、イランの脅威が続く限り、有効なMDを推進するとも
しています。

このことが、たとえば中国などに、核軍縮をさせない口実を与えかねないわけですし
他の国が核を保有することも正当化しかねない、というジレンマも抱えていると指摘しました。

■米ロの腹の探り合い

さらに、ロシアとの関係も微妙です。アメリカは冷戦終結時に核廃絶へ向かうチャンスが
あったのですが、アメリカはNATOを東欧まで拡大しています。これに対して、ロシアも、軍の
近代化で対抗しようとしています。メドベージェフ大統領は2009年3月17日の軍人への演説の中で、
戦略核も含めて飛躍的に強くなると、呼号しています。

その一方で、NATO体制からの脱却や、宇宙の軍事化の防止、核軍縮した分を
通常兵器で補うことへの反対、復元可能な各能力や一方的なミサイル防衛
配備に反対する演説を2009年4月20日にしています。


■核廃絶へのアプローチ

さて、核兵器廃絶へのアプローチにはステップバイステップ=段階的(日本政府など)と、
「包括的」(大きな目標を持った)アプローチがあります。

もちろん、包括的な目標を持ちつつ、それへ向かってステップバイステップでいくのが
ただしいのです。

ところが、NPTの再検討会議は、かつて、具体的に包括的な目標が示せないできませんでした。

1996年のICJの勧告的意見「一般論として違法」というが行なわれました。

その延長上に、2000年のNPT会議で核兵器廃絶への明確な約束が合意されています。

また、現在、さまざまな包括的アプローチが提案されおり、ヒロシマ・ナガサキ議定書
(広島市、長崎市がリードする「平和市長会議」)やグローバル・ゼロ、「核兵器使用
及び威嚇の禁止」規範の確立(レベッカジョンソンさん)などが提案されています。

(事務局長 さとうしゅういち)

田母神は37年間の時間を超えて広島市に現れた超獣ベロクロンか?(伊達純)

田母神は37年間の時間を超えて広島市に現れた超獣ベロクロンか?(伊達純)

 7月10日は私の誕生日であると同時に「ウルトラマンの日」でもある。ウルトラマンがテレビに初登場したのが1966年7月10日だったからだ。そして翌日の1966年7月11日に広島市議会が原爆ドームを永久保存する決議をあげた。

 ところで「ウルトラマン」シリーズは、もう1つ原爆ドームと関わりがある。1972年に放映された『ウルトラマンA(エース)』である。当初、『ウルトラマンA』の第1話に登場する超獣ベロクロンは広島市に現れ、原爆ドームを破壊する予定で、撮影も行なわれていたのだが、被爆者や関係者を刺激するという意見から本放送では削除されたというのだ。そのかわりにベロクロンが現れたのは、同じ広島県の福山市だった。主人公の北斗星司(パン屋勤務)と南夕子(看護師)は福山市で働く青年たちだったのだ。

 イラク派兵違憲訴訟の判決を受けて「そんなの関係ねぇ」と発言し、また「日本は侵略国家であったのか」という論文を書いた田母神俊雄前航空幕僚長が、この8月6日、「ヒロシマの平和を疑う」と題した講演を広島で行なう。もちろん「ヒロシマ」を疑うことの許されないものだと言うつもりはない。ただ37年前と違って被爆者や関係者の感情を考慮しない人たちがあらわれているということは言えると思う。私には田母神が37年の時間を超えて広島市に現れた超獣ベロクロンのように思えてくるのだった。

田母神前空幕長参考人招致の傍聴

田母神前空幕長参考人招致の傍聴
池邊幸惠@西宮   

2008年11月11日の前夜、私は夜行バスに飛び乗って東京にいきました。そして朝からの参議院外交防衛委員会を傍聴しました。というのも『現代の思想的クーデター』の張本人、田母神前空幕長の「参考人招致」をしかと聞いておきたいと思ったからです。出向く前の印象では、論文としてあまりに稚拙であり偏った歴史観、戦闘意欲満々の強者の論理に驚きました。そして、まさに田母神氏の反省のかけらもないひらきなおった態度を目の当たりに見、今の日本がいかに危ない局面に来ているかがしかと感じられたのです。
 問題とすべきは、田母神氏のその態度の背景にある改憲勢力です。彼を航空自衛隊のトップに任命したのは、かの防衛省汚職の守屋前次官でした。安倍元総理の時ですが、田母神氏は森元総理も支持してくれていると豪語していました。さもありなん、の「申し訳ない」の言葉の一片だにないふてぶてしい言動でした。
さらに気になったのは、彼を追及する民主・公明の議員たちの迫力のなさです。追求するだけの根拠となる信念が希薄なので追い詰める質疑に至らなかったのではないかと私には思えました。というのも、その議員たちはかの論文の中身について一切問おうとせず、搦め手ばかりをとりあげていたからです。しかし思うに、一番に問題とすべきは、その論文の誤りと憲法違反の内容を糺す事であり、次に憲法を遵守すべき公務員としての「憲法違反」と自衛官としての「服務規程違反」です。そこを明確に指摘しなかった事は追求の手を弛めているとしか思えませんでした。
 まして、田母神氏はトップの身であるのに「言論の自由だ、表現の自由だ」と開き直った発言をし、配下の自衛官94名に論文を出させて、自らも肩書きをつけたまま賞金300万円を貰い新聞紙上に発表させたのです。だのに「わたしは一切まちがっておりません」の一点張りです。  
トップにたつ者としての見識・知識・自制、倫理観・責任感も欠如した全く悪びれないその風を見て、日本の政治が防衛省が、いかに病んでいるかが如実にみてとれるようでした。その上、大臣たちの答弁も煮えきらず、こんなに明確な罪状なのに懲戒免職にもせず、6千万円の退職金を熨し付けてさしあげて無罪放免!ですから、彼らも同じ穴のムジナとしか思えません。
この件は、只今、国会という日本の政治の頂点にたつ議員たちのほとんどが、田母神氏的『つくる会の改憲思想』に汚染されてしまっている状況を物語っていると思われます。勿論、共産党と社民党は庶民の側から多少は厳しく突いていました。
傍聴して思うに、私たち市民は、この戦争に戦前に向かおうとする今の日本の政治の危機的状況にあって、よほど心してかからねばとの決意を新たにしました。後、議員会館前の「改憲阻止の会」のストに参加して元気を貰い、日本中の平和への思いを同じくする者たちの奮起奮発を願いながら帰途につきました。
http://peace.yukichan.cc/
http://yukichan.cc    http://jp.youtube.com/user/peaceyukichan



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